子どもの頃に楽しんだ凧揚げの記憶って、大人になっても色あせないものですよね。
青空に高く舞い上がる凧を見て感じたあの感動、きっと皆さんも覚えていることでしょう。
最近では凧揚げをする機会が減ってしまいましたが、ふと「凧の数え方ってどうするんだろう?」と気になることはありませんか?
実は、凧にはきちんとした数え方があるんですよ。あまり知られていませんが、とても興味深いものです。
凧の数え方やお正月に凧揚げをする理由、凧という名前の由来、10分で簡単に凧を作る方法まで詳しく解説していきます。
凧の数え方は全部で4種類!解説します
凧を数える時には、いくつかの方法があるんですよ。
それぞれの数え方には意味があり、場面によって使い分けることができます。ここでは、4つの代表的な数え方をご紹介しますね。
1枚、2枚
最も一般的な数え方が「枚」です。
凧を「1枚、2枚」と数えます。
この単位は、紙や薄いものに使われることが多いです。
凧も平たくて薄い形状なので、自然とこの数え方が広まりました。
私も普段から「1枚、2枚」と数えていますし、お店でもこの表記を見かけます。
とても馴染みやすい数え方ですよね。
1張、2張
次に、「張」という単位も使われます。
これは、紙を使った物や平らな物に対して用いられる単位です。
凧は紙やビニールで作られているため、「1張、2張」と数えることもできます。
この数え方は少し専門的に感じるかもしれませんが、凧がどのように作られているかを考えると、非常に理にかなっています。
1個、2個
「個」という単位も便利です。
形や素材に関係なく、数を数える時に使えます。
例えば、子供と一緒に凧を作る時には、「今日は凧を2個作ろう」と言うと分かりやすいです。
具体的な形や素材に関わらず、シンプルに数を伝えたい時には「個」を使うと便利です。
2連、3連
最後に、「連」という数え方もあります。
これは、複数の凧が一つの糸でつながっている時に使います。
例えば、連凧と呼ばれるものは、いくつもの凧が一列に並んで一緒に空を舞うんです。
この数え方を使うと、凧が連なっていることを強調でき、見た目にも非常に壮観です。
風を受けやすく、安定して飛ぶことができるため、連凧はとても人気があります。
このように、凧の数え方には様々な種類があります。それぞれの数え方を知っていると、より凧揚げが楽しくなりますね。
皆さんもぜひ、いろんな数え方を試してみてください。
凧の由来とお正月に凧揚げをする理由
凧の歴史とお正月に凧を揚げる理由についてお話ししますね。
江戸時代の粋を感じる凧の由来
凧の起源は古代中国にさかのぼります。「紙鳶(しえん)」と呼ばれ、昔は戦時中の通信手段として使われていました。
この紙鳶は紙で作られ、現代の凧とよく似た形をしています。
やがてこの紙鳶が日本に伝わり、平安時代には貴族の間で遊びとして楽しまれるようになりました。
当時の凧には、昆虫や鳥、竜などのデザインが描かれ、風に乗せて空高く揚げられていました。
時代が進むにつれ、凧は庶民の間でも広まりました。
江戸時代には「イカのぼり」という名前で親しまれましたが、凧の尾がイカの形に似ていることからこの名がついたんです。
しかし、凧揚げがあまりに人気となり、田畑や家に被害を及ぼすこともあったため、一時期は禁止されました。
その後、江戸時代の人たちは江戸っ子たちは「タコならどうだろう?」と発想を転換し、「これはタコです」と言って再び凧揚げを楽しみました。
こうして「凧」という名前が生まれたのです。
「イカのぼりはダメ」と言われて、どうしても凧揚げがしたくなった江戸時代の人たち、「これはタコです」と返すなんてやっぱり江戸っ子は粋ですね。
お正月に凧揚げをするのはなぜ?
では、なぜお正月に凧を揚げるのでしょうか。
これにはいくつかの理由があります。
まず、新年に空を見上げることが健康に良いとされていたからです。
「立春の李に空を向くは養生の一つ」という古い言葉があり、これが凧揚げの由来の一つとされています。
次に、江戸時代の風習として、男の子が生まれた家庭ではその子の健やかな成長を願って凧を揚げることがありました。
新年に凧を揚げることで、家族の健康や子供の成長を祈る意味が込められていたんですね。
さらに、凧揚げはお正月の特別な許可が出ていたため、普段は禁止されていた時期でも多くの人々が楽しむことができました。
この特別な機会を利用して、凧揚げを楽しむ家庭が多かったのです。
また、凧に願いを込めて厄払いをするという風習もあります。
新年に凧を揚げることで、その一年の厄を払い、幸運を呼び込むと信じられていました。
このように、お正月に凧を揚げることには、健康や成長を願う深い意味があります。
古代から続く伝統的な風習を大切にしながら、家族で凧を揚げる時間を楽しむことはとても素敵ですね。
皆さんもぜひ、お正月に凧を揚げて、家族の健康や幸せを願ってみてくださいね。
凧の種類を分かりやすく解説
晴れた日に空に高く揚がる凧を見ると、本当に心が晴れやかになりますよね。
私が子供の頃は、いろんな形の凧をあげて楽しむ人たちがいました。
でも、一体どれだけ凧の種類があるのでしょうか?
地域ごとに様々な凧がありますが、いくつか代表的なものをご紹介しますね。
軟体凧
まずは「軟体凧」。
これは、タコや魚などの形をした立体的な凧で、骨組みがなく空気を含んでふわふわと動くのが特徴です。
まるで海の生き物が空を泳いでいるかのようで、とても愛らしいですよ。
ゲイラカイト
次に「ゲイラカイト」です。
三角形のプラスチックフレームにビニールを張ったもので、大きな目が描かれたデザインが有名です。
2本や4本の糸を使って自由に操縦できるので、風に乗せてあちこち動かすのが楽しいですね。
連凧
続いて「連凧」。
小さな凧をたくさん連ねて作られており、空に舞う姿は壮観です。
世界記録では19,789枚もの凧を連ねた連凧があるそうで、その迫力には圧倒されます。
バイオデザインカイト
次は「バイオデザインカイト」。
流体力学や航空機力学を応用して作られた凧で、弱い風でも浮かびやすいのが特徴です。
デザインの幅が広く、左右対称であればどんな形でも作れるのが魅力です。
立体凧
そして「立体凧」。
立体的な形をしており、空に舞う姿がとても美しいです。製作には高度な技術が必要ですが、その分見応えがあります。
角凧
最後に「角凧」。
和紙や竹を使って作られる伝統的な和凧で、長方形や正方形の形が多いです。
漢字や歌舞伎、浮世絵風の絵柄が描かれていることが多く、日本の文化を感じることができます。
「凧」という漢字の意味は?
「凧」という漢字について知っていますか?
実は「凧」という漢字は、「⺇」と「巾」の二つのパーツでできているんですよ。
まず、「⺇」は風を表し、「巾」は布を意味します。つまり、風に乗って空を舞う布という意味を持っているんです。
また、「凧」という文字は、日本で作られた特別な漢字で、「国字」と呼ばれるものなんですよ。
10分で簡単凧作り
凧揚げは昔からみんなに愛されている楽しい遊びですね。
ここでは、10分で簡単に凧を作る方法と、凧をあげる時のポイントをご紹介します。
超簡単10分で凧を作る方法を動画で解説
「凧を作るのは難しそう…」と思う方も大丈夫。
簡単な手順で作れる方法をお教えします。
身近な材料でできるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
凧揚げのコツ
凧揚げを楽しむためには、いくつかのポイントがあります。
ここでは、特に大事な3つのポイントをご紹介しますね。
場所の確認
凧を揚げるには広いスペースが必要です。
住宅街や道路では絶対に揚げないでください。
人や車が通る場所や電線があるところは危険です。
広い公園や河川敷がベストです。
また、高さ制限がある場所や空港の近くでは凧揚げが禁止されていることもあるので、事前に案内板やインターネットで確認するようにしましょう。
天気予報で風速もチェック
凧を揚げるには風が必要です。
天気予報で風の強さをチェックして、風が少し強めの日を選んでください。
無風の日に頑張ってもなかなか揚がらないので、風のある日を狙いましょう。
子供だけでやらない
凧揚げは大人と一緒に行うのが安全です。
大人がサポートすることで、凧を簡単に飛ばせるようになりますし、何より安心して楽しむことができます。
子供たちだけでやると思わぬ事故が起こることもあるので、必ず大人が一緒にいるようにしましょう。
以上のポイントを守って、安全に楽しく凧揚げを楽しんでくださいね。
まとめ
凧揚げは昔から多くの人に親しまれてきた楽しい遊びです。
凧の数え方や由来、種類、作り方、揚げるときのポイントを知ることで、より一層凧揚げを楽しむことができます。
広い場所を選び、適度な風を見計らって、安全に凧揚げを楽しみましょう。
また、家族や友人と一緒に凧を作って揚げることで、素敵な思い出が作れるはずです。
みなさんもぜひ、手作りの凧を揚げて、楽しいひとときを過ごしてくださいね。